30代、40代になって「昔と同じように食べているのに太りやすくなった」「ダイエットをしても痩せにくい」と感じていませんか?
その原因は基礎代謝の低下にあります。基礎代謝とは、私たちが生きているだけで消費される最低限のエネルギーのことで、1日の総消費カロリーの約6割を占める重要な要素です。
この記事では、基礎代謝とは何か、なぜ下がってしまうのか、そして効果的に基礎代謝を上げる方法について詳しく解説します。筋トレや食事、生活習慣の改善はもちろん、リバウンドを防ぐための対策まで、今日から実践できる具体的な方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
代謝の仕組みを理解しよう!
基礎代謝を効果的に上げるためには、まず代謝の基本的な仕組みを理解することが大切です。
基礎代謝とは何か
基礎代謝とは、呼吸や心拍、体温維持、脳や内臓の活動など、生命を維持するために必要な最低限のエネルギー消費のことです。私たちが何もしていない安静時でも、体内では様々な生命活動が行われており、そのためにエネルギーが消費されています。
一般的な成人では、男性が約1500キロカロリー、女性が約1200キロカロリーの基礎代謝量があるとされています。これは1日の総消費エネルギーの約60%を占める、最も大きなエネルギー消費です。
3つの代謝の種類
私たちの体のエネルギー消費は、以下の3つに分類されます。
基礎代謝(約60%)
生命維持のための最低限のエネルギー消費です。呼吸、心拍、体温調節、脳や内臓の活動に使われます。
活動代謝(約30%)
運動や日常生活の動作で消費されるエネルギーです。歩く、階段を上る、家事をするなど、体を動かすことで発生します。
食事誘発性熱産生(約10%)
食べ物を消化・吸収・代謝する際に消費されるエネルギーです。食事後に体が温かくなるのはこのためです。
基礎代謝が最も多くのエネルギーを消費するため、基礎代謝を上げることが効率的な体重管理の鍵となります。
基礎代謝を上げるメリット
基礎代謝を上げることで得られるメリットは多岐にわたります。
まず、太りにくく痩せやすい体質になります。同じ食事量でも消費カロリーが多くなるため、自然と体重をコントロールしやすくなります。
また、体温が上がることで血行が促進され、冷え性の改善や免疫力の向上が期待できます。さらに、肌のターンオーバーが整い、美肌効果も期待できるのです。
基礎代謝を上げるには筋トレが最も効果的!おすすめトレーニング
基礎代謝を上げる最も効果的な方法は、筋肉量を増やすことです。筋肉は安静時でも多くのエネルギーを消費するため、筋肉量が多いほど基礎代謝が高くなります。
筋肉量と基礎代謝の関係
筋肉1kgが増えると、基礎代謝は約13kcal上昇し、総消費カロリーは約30~50kcal増加します。一見少なく感じるかもしれませんが、1年間で約18,000kcal(脂肪約2.5kg分)もの差になります。
筋肉は体の中で最もエネルギーを消費する組織の一つです。特に、下半身の大きな筋肉(太ももやお尻)を鍛えることで、効率的に基礎代謝をアップできます。
自宅でできる基礎代謝アップ筋トレ
スクワット
下半身全体を鍛える最も効果的なトレーニングです。
- 足を肩幅に開き、つま先をやや外向きにします
- 椅子に座るイメージでお尻を後ろに引きながら腰を落とします
- 膝がつま先より前に出ないよう注意し、太ももが床と平行になるまで下げます
- ゆっくりと元の位置に戻します
- 15~20回を3セット行います
プランク
体幹全体を鍛えるトレーニングです。
- うつ伏せになり、肘とつま先で体を支えます
- 頭からかかとまで一直線になるよう姿勢を保ちます
- 30秒~1分間キープします
- 3セット行います
プッシュアップ(腕立て伏せ)
上半身を鍛えるトレーニングです。
- 手を肩幅に開き、腕立て伏せの姿勢をとります
- 体を一直線に保ちながら胸を床に近づけます
- ゆっくりと元の位置に戻します
- 10~15回を3セット行います
筋トレの効果的な頻度とポイント
筋トレは週2~3回、1日おきに行うのが理想的です。筋肉は休息中に成長するため、毎日同じ部位を鍛えるのではなく、適度な休息を挟むことが重要です。
無理をせず、継続できる強度から始めましょう。慣れてきたら回数や負荷を徐々に増やしていきます。正しいフォームで行うことで、怪我を防ぎながら効果を最大化できます。

お腹周りが
気になる方へ
今の生活習慣にプラスしてみませんか?
「スラヘル 」
1日2粒でお悩み解決!
オールインワン健康サポートサプリ
基礎代謝を上げるには食事改善も重要!代謝アップ食材と食べ方
基礎代謝を上げるためには、筋トレと併せて食事内容の見直しも欠かせません。代謝をサポートする栄養素を積極的に摂取し、食べ方を工夫することで効率的に代謝アップを目指しましょう。
タンパク質で筋肉量をサポート
タンパク質は筋肉の材料となるだけでなく、食事誘発性熱産生を最も高める栄養素です。タンパク質を摂取すると、消化・吸収に摂取カロリーの約30%ものエネルギーが使われます。
良質なタンパク質源
- 鶏むね肉、ささみ(脂質が少なく高タンパク)
- 魚類(サーモン、マグロ、カツオなど)
- 卵(完全栄養食品)
- 大豆製品(豆腐、納豆、枝豆)
- 乳製品(ヨーグルト、チーズ、牛乳)
毎食、手のひらサイズを目安にタンパク質を摂取しましょう。
体を温める食材で代謝促進
体を内側から温める食材を積極的に取り入れることで、代謝アップが期待できます。
体を温める食材
- 生姜、唐辛子、ニンニク(血行促進効果)
- 根菜類(ごぼう、にんじん、大根、れんこん)
- ネギ、ニラ、玉ねぎ(硫化アリル含有)
- 発酵食品(味噌、醤油、納豆、キムチ)
冷たい飲み物や体を冷やす食材の摂りすぎには注意し、温かい飲み物や料理を選ぶよう心がけましょう。
食事誘発性熱産生を高める食べ方
食べ方を工夫することで、食事誘発性熱産生をさらに高めることができます。
よく噛んで食べる
一口30回を目安によく噛むことで、消化管の働きが活発になり、消費エネルギーが増加します。また、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎの防止にもつながります。
規則正しい食事
毎日決まった時間に食事をすることで、体のリズムが整い、代謝機能も安定しやすくなります。特に朝食を抜くと、午前中の代謝が低下する可能性があります。
水分をこまめに摂取
十分な水分は血行を促進し、細胞の活動を活発にします。1日1.5~2リットルを目安に、常温か温かい飲み物を選んで水分補給しましょう。
リバウンドを防ぐ基礎代謝を上げる生活習慣
基礎代謝を上げるだけでなく、リバウンドを防ぐための生活習慣も重要です。健康的な体重を維持するための具体的な方法をご紹介します。
質の良い睡眠で代謝をサポート
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復や成長が促進されます。また、睡眠不足は食欲を増進するホルモンを増やし、満腹感を感じにくくするため、体重増加のリスクが高まります。
良質な睡眠のポイント
- 7~8時間の睡眠時間を確保する
- 就寝前1時間はスマートフォンやパソコンの使用を控える
- 寝室を暗く、静かな環境に整える
- 就寝前のカフェイン摂取を避ける
入浴で体温を上げる
湯船にゆっくり浸かることで体温が上昇し、血行が促進されて基礎代謝がアップします。また、リラックス効果によってストレス軽減にもつながります。
効果的な入浴方法
- 38~40℃のぬるめのお湯に15~20分浸かる
- 半身浴で心臓への負担を軽減する
- 入浴前後に水分補給を行う
- 血行促進効果のある入浴剤を活用する
ストレス管理でホルモンバランスを整える
慢性的なストレスは、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増加させ、筋肉の分解や脂肪の蓄積を促進します。また、食欲をコントロールするホルモンのバランスも崩れやすくなります。
ストレス解消法
- 軽い運動やストレッチ
- 趣味やリラクゼーションの時間を作る
- 深呼吸や瞑想
- 友人や家族との会話
- 十分な睡眠
腸内環境を整える
腸内環境は全身の健康と密接に関係しており、代謝にも影響を与えます。善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで、栄養の吸収効率が向上し、代謝機能もサポートされます。
腸内環境改善のポイント
- 食物繊維を多く含む野菜、果物、きのこ類を摂取
- ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品を取り入れる
- オリゴ糖を含む食品(バナナ、玉ねぎ、大豆)を摂取
- 規則正しい食事と適度な運動
基礎代謝を上げるには有酸素運動との組み合わせが効果的
基礎代謝を上げるためには、筋トレだけでなく有酸素運動も組み合わせることが重要です。相乗効果によってより効率的に代謝アップを目指せます。
有酸素運動の代謝アップ効果
有酸素運動は直接的に基礎代謝を大幅に上げるわけではありませんが、以下のような効果があります。
脂肪燃焼効果
有酸素運動中は脂肪がエネルギー源として使われるため、体脂肪の減少が期待できます。体脂肪が減ることで、相対的に筋肉の割合が高まります。
心肺機能の向上
継続的な有酸素運動により、心肺機能が向上し、全身への酸素供給能力が高まります。これにより、細胞の活動が活発になり、代謝機能がサポートされます。
血行促進
有酸素運動は血流を改善し、全身の細胞に酸素や栄養素を効率的に届けます。
おすすめの有酸素運動
ウォーキング
最も手軽で継続しやすい有酸素運動です。普段より少し早歩きを意識するだけでも効果があります。1日合計30分以上を目標にしましょう。
ジョギング
ウォーキングよりも強度が高く、より多くのカロリーを消費できます。無理のないペースで、会話ができる程度の強度で行いましょう。
サイクリング
関節への負担が少なく、長時間続けやすい運動です。通勤や買い物に自転車を取り入れるのも効果的です。
水泳
全身を使う運動で、水圧によるマッサージ効果も期待できます。関節への負担が少ないため、運動が苦手な方にもおすすめです。
筋トレと有酸素運動の組み合わせ方
筋トレ後に有酸素運動
筋トレで筋肉を刺激した後に有酸素運動を行うと、脂肪燃焼効果が高まります。筋トレで成長ホルモンが分泌された状態で有酸素運動を行うことで、脂肪分解が促進されます。
別日に実施
筋トレと有酸素運動を別の日に行うことで、それぞれの運動に集中でき、疲労の蓄積を防げます。
時間がない場合の工夫
- エスカレーターではなく階段を使う
- 一駅分歩く
- 家事を積極的に行う
- テレビを見ながらステップ運動
年代別の基礎代謝を上げる方法とポイント
年代によって基礎代謝の特徴や下がりやすい要因が異なるため、それぞれに適したアプローチが必要です。
30代の基礎代謝アップ対策
30代は基礎代謝の低下が始まる年代です。仕事や育児で忙しく、運動不足になりがちなため、意識的な対策が必要です。
30代のポイント
- 週2~3回の筋トレを習慣化する
- 日常生活に運動を取り入れる(階段利用、一駅歩くなど)
- タンパク質を意識した食事を心がける
- 睡眠時間を確保する(7~8時間)
40代の基礎代謝アップ対策
40代になると、ホルモンバランスの変化により、さらに基礎代謝が低下しやすくなります。特に女性は更年期に向けてエストロゲンの分泌が減少し、筋肉量が減りやすくなります。
40代のポイント
- 大きな筋肉(下半身、背中)を重点的に鍛える
- 有酸素運動と筋トレを組み合わせる
- 体を温める食材を積極的に摂取する
- ストレス管理を重視する
- 定期的な健康診断で体の状態をチェックする
50代以降の基礎代謝アップ対策
50代以降は、健康寿命を延ばすためにも基礎代謝の維持が重要です。無理のない範囲で継続できる方法を選択しましょう。
50代以降のポイント
- 関節に負担の少ない運動を選ぶ(水中ウォーキング、ヨガなど)
- バランスの良い食事を心がける
- 社会活動や趣味を通じて活動量を維持する
- かかりつけ医と相談しながら運動プログラムを組む
まとめ:基礎代謝を上げるには継続が鍵!太らない体を目指そう
基礎代謝を効果的に上げるためには、筋トレによる筋肉量の増加、代謝をサポートする食事、規則正しい生活習慣の3つの要素が重要です。
特に筋トレは基礎代謝アップに最も効果的で、週2~3回の継続的なトレーニングにより、太りにくく痩せやすい体質を作ることができます。
また、体を温める食材の摂取、質の良い睡眠、ストレス管理、有酸素運動との組み合わせなど、総合的なアプローチが重要です。
基礎代謝の向上は一朝一夕で実現するものではありませんが、継続することで必ず効果を実感できます。リバウンドを防ぎ、健康的な体重を維持するためにも、今日から無理のない範囲で基礎代謝アップに取り組んでみましょう。
年代に応じた適切な方法を選択し、長期的な視点で取り組むことが、理想の体型と健康な体を手に入れる近道です。