資生堂の香水は100年の歴史とともに進化!おすすめ香水9選をご紹介
今や日本のみではなく世界中の女性から愛されている化粧品ブランドである資生堂。スキンケア商品はもちろんですが香水も繊細な日本らしい感性を活かしたものが多く日本が誇る名香をいくつも生み出しています。
2018年10月25日更新
記事の目次
[1]椿の花から始まる資生堂ジャポニズム
資生堂の歴史
資生堂は1872年に日本初の西洋調剤薬局として東京、銀座に誕生しました。
創業者である福原有信氏はそれまで日本には無かった医薬分業を初めて確立させた人でもあります。
資生堂の革新的で新しいものを生み出す精神はここから始まったのです。その後1897年に化粧品業界へ参入し現在に至るまで多くのヒット商品を生み出し続けています。
始まりの香水「花椿」
1910年代日本における香水はパリなど欧米諸国からの輸入品でした。
1917年に資生堂が初めて日本人が国内で作った香水を発売しました。それが花椿です。
椿の花自体の香りではなく日本的な花をイメージした香水というのをコンセプトに作られたものです。
イメージを香りに、という発想が資生堂の革新的なスタイルを物語っていますね。
その後この花椿を皮切りに翌1918年には「梅」、「藤」、「月見草」など日本的な花をモチーフにした香水が続々と発売されました。
そのどれもが上質なガラスの瓶に花のレリーフと金箔で装飾が施された美しいデザインで資生堂の香水は一躍当時の女性たちの憧れのものとなったのです。
幻の廃番香水
現在に至るまで数多くの香水を生み出し続けている資生堂ですがその中には惜しまれつつも残念ながら廃番となってしまった物もあります。
現在販売、製造はされていない商品ですが今もなお根強いファンから再販売を望む声が後を絶たない名香の一部をご紹介させていただきます。
・月見草(1918)
資生堂の初期に発売された香水。「砂丘の彼方に太陽が沈むなか、月見草の黄色い花が開く情景を香りに表現する」というかなり詳しいイメージをもって調香されたそうです。コレクターの中では幻の香水といわれています。
・ホワイトローズナチュラル(1936)
白薔薇をイメージした瑞々しい香りと透明な円錐形のボトルが美しい香水。現在販売されているばら園よりグリーンの香りのようなさっぱりとしたばらの香り。
・スーリール(1977)
繊細なフローラルと爽やかな柑橘の軽やかな香り。
・インウィ(1977)
特徴的で印象に残る香りからか復刻版を望む声が多い香水。似ているとされているものでジャンヌアルテスのスルタンが挙げられています。
ナツコ(1980)
昭和レトロな香水といえばコレ!有名なCM「燃えろいい女」のフレーズを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
・アンジェリーク(1991)
オリエンタルで優美な甘く濃厚な香り。天使をイメージした香水で今もなおファンが多い香水の一つです。
・シャンデクール(1993)
フローラルグリーンの爽やかな香り。年代を問わず似合う使いやすい香りなのでシャンデクールが香水デビューという方も多かったと聞きます。
などなど上記以外にも幻の名香が数多く存在します。中には復刻版やリニューアル販売されていたり、フリマアプリやオークションなどで出品されていることもありますのでぜひこまめにチェックしてみてくださいね。
探していた逸品が見つかるかも知れません。
[2]時代を超えて愛され続ける香り!定番の香水5選
世代を問わず浸透している資生堂の香水ですが資生堂といえばやっぱりコレ!という商品がありますよね。世界的にも有名な香水もありますのでその一部をご紹介いたします。
禅(ZEN)
やはり欠かせないのはこの「禅」。その名の通り日本の禅をテーマに心を鎮めてくれるような清廉な香りとシックなデザインで国内外でファンが多い名香です。秋の草花を黒地のボトルに描いた東洋的で美しい特徴的な一本。
モア
ふんわりと優しいフローラルの香り。気品がありたおやかな女性のイメージです。パウダリーな柔らかい香りから懐かく優しい母親をイメージする方もいるようです。和装などにもぴったりな上品な香り。
むらさき
凛とした気品漂う大人の香りとして世代を問わず人気の定番香水。ばら、ゆり、菊など日本的な花と苔、ウッドの心地よい渋みのある香り。シンプルなデザインにきりっとした紫のアクセントが美しいまさに大和撫子の香水です。
ばら園
まさにバラ園を歩いているような芳醇で瑞々しいばらの香り。ばらの香水は数多く存在しますがそのなかでも女性の憧れの一本。
すずろ
1976年に当時最高級の香りとして発売されました。ジャスミン、ばら、ヒヤシンス、黄水仙などの良質な天然エッセンスを贅沢に使っており、気品溢れる日本的な香り。
「すずろ」はそぞろの古語で「心のおもむくままに自然に物事をするさま」という意味があるそうです。
[3]資生堂から生まれたおすすめ香水4選
ユニセックス商品
■ZENオードパルファム
先程もご紹介した禅のオードパルファム。シーンを気にせずに男女問わず日常使いにぴったりです。ミュゲとガーデニア、ムスク、ウッドのしっとりと落ち着く香り。
男性向け香水
■メン オードトワレ
その名の通り力強く知的な男性をイメージした香り。破竹と檜の爽やかでスパイシーな中にほんの少しティーローズがブレンドされた香りは安心感を与えてくれます。
その他のおすすめ香水
■エバーブルーム
今シーズン資生堂の香水のテーマは「内なる美の開花」。香りのアコードを二段階に設計して、トップは透明感のあるハス、シクラメンの繊細なフローラルの香りから始まりオレンジブロッサムやガーデニア、ムスクなど優美で官能的な香りを開かせます。
内なる魅力を開放しありのままの自分で毎日輝ける様に、との資生堂からの応援のようなメッセージを感じる香水です。
ディズニー映画「白雪姫」80周年記念限定商品
■マイデスティニー
ディズニー映画、白雪姫の世界観そのままに夢を信じる強さと素直な心をテーマに、爽やかな森の果物と魅惑的なりんごの香りで運命を引き寄せましょう。
デザインも真っ赤なりんごのような可愛らしいボトル。ギフトにもぴったりです。売り切れ次第終了なので急いでチェックしてみてくださいね。
たくさんの名香水を生み出し続けている資生堂は、なんと地域限定のご当地香水や株主限定の非売品、キャラクターとのコラボ商品などもあり、いつでもすべての人にワクワクする気持ちを与えてくれます。
また、香りと記憶は結びつきやすいといわれています。ふと嗅いだ香りで蘇る思い出や、情景、感情がありますよね。気になる香水を見つけたらそれはきっと運命の出会いです。後悔しないように買い逃さないでくださいね。
[4]資生堂とともに美しく耀き続ける未来へ
「花椿」から始まり今日に至るまで数えきれない名香を世に送り出して来た資生堂。その根底にあるのは資生堂が掲げる「美しい生活文化の創造」という理念です。
人は皆美しくなりたいと思っている。この「美しさ」は外見だけのことではなく、心、生活の中に存在する作法、文化に存在すると資生堂は考えています。
移り変わる時代の中でも「禅」の心を。日本の四季ごとに咲く花々を。琴の音の美しさを。日本独自の色合いや言葉の美しさをひと瓶の香水に込めて私たちへ届けてくれているのです。
あなたがなりたい美しい人とはどんな人ですか?凛とした美しさ、華やかな美しさ、柔らかい美しさ。イメージに近い香りを見つけて、その香りをまとい毎日を美しく輝くように過ごしてみてはいかがでしょうか。